バイクが終わる最後の30分くらいは、どうやら熱中症のようであったと記憶しています。やっとのことでTAに到着した後、誘導されるままに自分のバイクラックまで歩みを進めました。もうこの時間帯ですのでTAにはほとんどのバイクが戻っており、人影もまばらです。
ボトルに残った水分を全て飲み干し、食料をいくつか口にして、クツを履き替え、サイクリングパンツをランニングパンツに履き替えました。今回は、トライボトムではなくパッドのしっかりしたサイクリングパンツをはく事、ランではサイクリングパンツからランニングパンツに履き替えて快適に走る事を一つの課題にしていました。
ランのコースはバイクコースの前半部分と重なっていて、最後の2.5kmだけ折り返してホテルの裏からゴールするコースでした。
最初の7−8kmは上りもありますが、その後は基本的に平坦な道のりです。しかし、上り下りだとか、コース戦略だとかを考える余裕は全くなく、まずは歩く事だけを考えました。
もっと正直に書くとバイクが終わったところでリタイヤも考えましたが、ここでリタイヤしてもホテルまでの足が無いため仕方なく、歩き始めたというところもあります。ほんとうに歩くのが精一杯でした。
何とか、意識を取り戻そうと、水分と糖質を補給しつつ、2.5kmおきにあるエイドでは頭を冷やし、水分を補給し、次のエイドまでいこう。ゴールまでは 行けなくとも次のエイドまで、と思いながら進みました。道のりは基本的には日差しが照りつける部分と日陰が2:1くらいの割合でしたので、日陰ではなるべく歩くようにしたり、日陰が見えると、そこまでの道のりだけは走ってみたりしました。
7、8km進むと(上の行程表にある高度がさがるあたり)、木陰が多くなりました。若干ですが気温も下がってくれたように体感出来ました。また、持続的に水分と塩分を補給し続けたお陰で意識も清明に戻りつつありました。
もはや足切りの時間ではないかとさえ思いましたが、私よりも後ろから追いつき、そして追い越す選手がぽつり、ぽつりと現れていたので、私も気持ちを切り替えて走り出しました。10kmのエイドを過ぎた頃だったでしょうか。。
幸い、足は回復しており、走り出す事が出来ました。本当にゆっくり、ゆっくりではありますが、走る事が出来ました。よし、これなら行ける、次のエイドまで走ろう、そう決めて走りました。
後半は、正直、あまりよく覚えていませんが、次のエイド、次のエイド、と進むうちに、最後、ホテルを超えて、ホテルに戻り、ゴールができたことが、まるで夢の中のようです。ゴールに着いた時には、ゴール前の実況が終わっていました。。。
正直、体力切れのレースでした。それでも応援に後押しされなんとかゴールにたどり着くことができたという、そんなレースだったと記憶しています。
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