Saturday, 19 April 2014

Road to Challenge Taiwan 2014-9 Race Day Bike part

 今回の113km初挑戦で最も不安の要素が大きかったのがこのバイクパート。swimもrunも単独であれば経験済みの距離であり、それよりも長い距離でさえ経験していたので何ら不安は無かったのですが、バイクは最長が昨年のSanta Barbaraで走った55km。しかもSanta Barbaraのときには登りきれずに自転車を降りて押した部分もありました。

 加えて、昨日、到着後に慌てて組み立てたセッティングが不安でした。Bike caseに梱包時にシートポストを何度か上下に動かしたときに、目印の白いマークがすっかり消えてしまっていて、高さが分からなくなっていたのです。何となくこの辺かなとセットした状態で数キロ走りましたが、どうもサドルの高さが低いのです。

 しかたなく、バイクを降りて、サドルを上げました。それでもう一度走り始めましたが、やっぱりまだ低い。さらに数キロ走ったところでもう一度サドルを上げ、ようやく、どうやら練習していたのと同じくらいの高さに到達したようで、お尻の穴をサドルで隠しつつ下腹部に力を入れて、脇を締めたフォームでもおへその前に広い空間を確保出来るようになりました。

 今回の113kmのうち、バイクは90km。全く未知の領域の途中で力つきてしまうのは本意ではなく、私の今回の目標は、年老いた母をつれてゴールラインを越える事であるのだから。

 そのために、バイクは、むやみやたらに飛ばさず、周りに追い抜かれても決して自分のペースを崩さない、頑張って足を使いすぎない、ということを繰り返し確認しながら走りました。つまり、いかに頑張らないか、をswimの時と同様に自分に確認し続けたのです。

 僕の作戦は、エイドで休憩の時間も含めて合計4時間をあてがい、22.5kmごとに1時間、途中アクシデントによる休憩も含めて1時間とした。かなり余裕のある時間配分にすることで、焦ったり、気ばったりしないだろうというもくろみでした。その結果、比較的上位でバイクをスタートさせた分、周りの選手からはビュンビュンと追い抜かれ続けました。

The bike course was open course. But Bike designated lane was safe and secured. It was comfortable enough.

台湾は日本とは逆側を車が走りますので、往路は海沿いを走りました。コースは一般車両が通行する、open courseになっていましたが、車道の脇に2mはあろうかという広い二輪車、自転車ゾーンが設けられていて、そこには一時停止の車もなく、レース中、脇道から車がのぞく事も無く、大きな不安を抱く事も無いまま走る事ができました。




 長丁場になりますので、積極的な補給を心がけました。トップチューブに9個の液体チューブ(Shotzなど)を10kmごとにチューチューと吸いました。開封の時にダラーッと甘い液体が手に付いてしまい、べたべたが残ってしまうのが不快でしたが、エイドごとに貰う水ボトルで手を洗えるので我慢しました。

 ドリンクボトルはダウンチューブとシートチューブに一本ずつ用意しました。一本がスポーツドリンク、もう一本が蜂蜜とレモンのぶつ切りを入れた濃厚自家製蜂蜜レモン水でした。スポーツドリンクは水分を、蜂蜜レモンはエネルギー補給のために設置し、さらに、水をエイドごとにもらうことで、うまいこと役割を果たしてくれた気がします。

 エイドは22kmごと、つまり丁度自分が区切りと計画していたところに一カ所ずつ設置されており、水ボトル、スポーツ飲料ボトル、バナナが提供されました。当然、エイドでは必ず立寄り、一旦足を付いて、水ボトルを貰う、バナナを一本食べる、をルールとしました。

 22.5kmまでは、何となく登っていたり、下っていたりが続いたが、通り過ぎてしまうとさほど遠くもなく、時間も1時間まであと5分以上残っていた気がした。うん、これは大丈夫かもしれない、と考えていました。走る前に何となく覚えていたコース高低図ですが、どうやら30kmあたりに一番高い登りが待っているということだけ覚えていました。
 

The bike course is 45km round course. 1 lap for 113, 2laps for 226.


 エネルギー補給に加えて、塩分の補給は塩分タブレットを気がついた時に2−3個ずつ口にしました。塩分だけは明確なルール作りが出来ず、うまくいったかいかなかったかよくわからず、今後の課題になりそうです。

 最も高いとされる30kmあたりの大きな上りですが、だらだらとスピードを落として辛抱しているうちに気がつくと、走行距離が30kmを越えている感じでした。なので、気がついてみると、越えていたぞ、楽じゃなかったけど、これなら大丈夫かな?と、小さく安堵できたのを覚えています。

 45kmの折り返し前3kmくらいは国道から一本外側の海岸線を走りました。ここの景色はもっとも美しく、写真を撮りたい衝動にかられましたが、iPhoneを取り出す元気はなかったので目に留めておきました。さらに、折り返し前最後の1kmは登り坂、恐らくこの坂道が全行程の中で最も急だったと思われます。降りて自転車を押している選手も居たので、過去の悪夢がよぎりましたが、なんとかジグザグ混じりにヨロヨロと登りきる事が出来たのは幸いでした。


 坂を上りきって折り返してみると、現金なもので、半分を終えたという精神的なゆとりに包まれました。これなら行けそうだという気持ちになれたのが何よりでした。復路は、往路とは逆の山側の二輪車レーンを走りました。

On the way back to the transition area. I was eating something...


Lap time for every 5km. Each included short break within the distance.

 復路にはいってすぐのところのAIDでも水分、バナナを補給しました。往路の感覚からこの先7-8kmあたりから登りが待っていることも想像出来たのですが、往路でこなしているせいか怖さはなく、ゆるゆるながらペースを落とさずにいけば何とかなるだろと腹をくくり、実際、そのとおりで越える事が出来ました。順調に10km毎に摂取していた液体栄養剤も一つ、また一つと消費して行き、ジェル袋の残数が残り距離のindicatorにもなってくれたのです。

 しかしながら、ラップタイムを見てみると、前半よりも後半に時間がかかっていることが分かります。走っている時間が遅かったのか、休憩時間が長かったのか、恐らく両方でしょうが、自分の思惑に反して結果的には前半の方が快調に飛ばしていた事が分かります。

 最後のエイドは残り20kmのところ。ここまで来ると、runに向けていかに足を残すかに気持ちは絞られた。速い選手たちはあらかた先へ進んでしまったのか、周りには僕と同じくらいの速さの選手が増えて、あまり抜かれなくなっていました。

 最後の10kmは、ランに向けて気持ちを切り替え、余力を残そうということで頭は一杯でした。しかし、登り、下りが小さく交互に続き、足を使ったのか、90kmの長丁場に足が疲労していたのか、わかりませんが、最後の中華大橋にのぼる坂道で両足を攣ってしまいました。。。

 大橋の距離は数キロでしたが、だましだまし、ゆっくりと進み、やっとのことで渡りきりました。。。

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